ヤマノススメのここなちゃん(青羽ここな)で考える経済格差問題①
格差社会とは、国民の間で収入や財産によって貧困層と富裕層という階層が生じ、階層間を移動することが困難な状況になっている社会のことです(栗原昇・ダイヤモンド社 『図解 わかる!経済のしくみ[新版]』 ダイヤモンド社、2010年、126頁)栗原昇
今回考えたいのは「ここなちゃんは貧困から抜け出すことはできるか」という点です。
その前にまずみなさん「ヤマノススメ」というアニメをご存じだろうか。
ヤマノススメとはインドア趣味で高所恐怖症の主人公の少女・あおいが、アウトドア志向の幼馴染・ひなたとの再会をきっかけとして、幼い頃に見た山頂での来光を再び目にするべく、登山に臨む物語である。(Wikipedia)
まぁ一言で言うならありがちな趣味アニメなわけです。秀逸なキャラクターデザイン、良質な作画作品の雰囲気にマッチした音楽その全てが絶妙に組み合わさったとても素晴らしい仕上がりですので未視聴の方はぜひ見てください。(ダイマ)
とまぁ宣伝はこれくらいにして、本題に入ります。
ヤマノススメを見たことがある人はすでにピンときていることと思います。
そうこの「ヤマノススメ」というアニメ、主人公一行の経済格差がすごいことになっているのです。
未視聴の方へ百聞は一見に如かず。画像でご覧ください。
これはひどい。主人公あおいの親友ひなたの家の風呂はなんと檜風呂…かたやここなちゃんは…
登山趣味はお金のかかるモノとはいえ、ここまで露骨な経済格差を描く必要があったのかは疑問ですが、この「経済格差」というスパイスが「ヤマノススメ」という作品の人気を不動のものにしたという見方もできるのかなぁと。
さて今回の議題「ここなちゃんが貧困から抜け出すことはできるか」です。
冒頭に栗原昇氏の言葉を引用した通り、元も子もないのですが、格差社会が構築されると、一度所属した階層から階層を跨いで移動する(貧困層⇔富裕層)は非常に困難になります。
しかし技術の進歩はすさまじく、インターネットを用いてお金を稼ぐことが以前よりも容易となりました。現在においてはすべてが上記の通りではなくなったとは思います。
インターネットでお金を稼ぐというと真っ先に思いつくのはYouTubeでしょう。
このYouTubeを活用しここなちゃんはお金持ちになることはできるでしょうか。
ここなちゃん自身は容姿端麗で声もかわいいですので、インターネットで稼ぐポテンシャルは非常に高いと考えられますし、インターネット上でお金を稼ぐことは十分可能可能かもしれません。
(もしここなちゃんがYouTubeで生放送していたら、私は雨のようにスパチャをしていたでしょうしね。)
しかしここなちゃんの家にYouTubeに配信を行うことが出来る環境が整っているでしょうか、また配信を始めるとして十分な設備投資をすることが出来るでしょうか。やはりここが一番の問題だと思います。
原作の開始時期は2011年。iPhoneでいえば4s、Windowsでいうならば7がメインだった頃です。YouTubeのスーパーチャット機能の実装は2017年です。
スパチャ機能登場の6年も前にインターネットで稼ごうと奮起し、撮影用の機材ないしスマートフォン、加えて編集用のPC、インターネット環境を整えることに投資することは果たして出来たでしょうか。
ここなちゃんは貧困層から富裕層にジャンプアップすることはできるのでしょうか・・・
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