rmorimoriの日記

妄想していることを文字に起こします。  

ヤマノススメのここなちゃん(青羽ここな)で考える経済格差問題②

みなさんこんにちは。Morimoriです。

ヤマノススメのここなちゃん(青羽ここな)でかんがえる経済格差問題」の第2弾です。

前回は栗原昇氏の言葉を引用し、「ここなちゃん」が階層間(貧困層⇔富裕層)の移動を行うことが出来るか・また移動するためにはどうすればいいかを考察しました。

 

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今回は「ここなちゃん」がなぜ貧困層の階層に固定されているかについて考えていきたいと思います。

 

今回は伊藤修氏を引用し、それをもとに考察します。参考文献は一番下に貼っておきますので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。

 

富の差をもたらす要因は少なくとも四つある。第一は「当初の富」である。人は生まれた時点で平等ではなく、親から受け継ぐ富の差は放っておけばさらに拡大する性質をもつ。第二は「素質」である。第三は良い先生、先輩同輩などの環境に恵まれる「運」である。そして第四が本人の「努力」である。(中略)「富は努力が生み出す」、「貧富の差は努力の差」という命題は誤りであり、富すべて本人に帰属して当然だという根拠はない(伊藤修 『日本の経済-歴史・現状・論点』 中央公論新社中公新書〉、2007年、163-164頁) 

 

分かりやすくまとめると以下のようになります。
          

            貧富の差をもたらす要因は4つ

             先天的要因 
① 親族の持つ富の差→これは放置すると、より貧富の差が拡大する
② 本人の素質
             後天的要因
③ 交友関係→教師や先輩・同輩のめぐりあわせ
④ (富を得るための)本人の努力

上記を加味したうえでここなちゃんはどうだろうか。

先天的な要因の①に関しては、劇中どのシーンを切り取っても、あおい・ひなた・かえでと比較し圧倒的に不利であることは明白ですね。

一方②に関してはここなちゃんは圧倒的に優位に立っています。身体能力に関しては登山装備があおいに比べて不利なのにもかかわらず、あおいよりも余裕をもって登山をしている描写が劇中に多々ありました。加えてOVAの「おもいでプレゼント」においてもその身体能力の高さを発揮していました。(遊具のシーン。)

また、容姿の差が経済的な格差につながるというデータもあります。(続編にて触れる予定)この点を鑑みてもここなちゃんは高いポテンシャルを有しているといえます。

先天的要因ではここなちゃんは1勝1敗です。

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それでは後天的な要因はどうでしょうか。

③の交友関係に関しては「あおい・ひなた・かえで・ほのか」と、良い友人に巡り合えたのではないでしょうか。
かけがえのないいい友人に巡り合えたのではないでしょうか。(二度目)

④に関してここなちゃんが高校進学にあたって特待生向けの奨学金を利用しようとしていることが伺えるシーンがあります。
ええ娘や・・・めっちゃ努力してますよ・・・

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後天的要因に関しては2戦2勝でした。総合では3勝1敗でここなちゃんの勝ちです。

上記からわかる通り伊藤修氏の貧富の差をもたらす要因のうち、ここなちゃんに当てはまるのはたった一つ「親の富の差」だけです。

ここなちゃんが将来どうなるかに関しては、作者である「しろ先生」にしかわかりませんが、現状ここなちゃんがあおい達と比べて貧しいのは、親族に原因がある可能性が高いと言わざるをえませんね。

第三弾&番外編更新しました。↓

 

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