ぜひ読んでほしい本②「ポピュリズムとは何かー民主主義の敵か、改革の希望か」中公新書
ぜひ読んでほしい本②
「ポピュリズムとは何か―民主主義の敵か、改革の希望か」
はい。今回は「ぜひ読んでほしい本」の第二弾です。
今回紹介する本は 水島治郎 著『ポピュリズムとは何か―民主主義の敵か、改革の希望か―』中公新書です。
第一章 ポピュリズムとは何か
第二章 解放の論理 ―南北アメリカにおける誕生と発展―
第三章 抑圧の論理―ヨーロッパ極右政党の変貌―
第四章 リベラルゆえの「反イスラム」―環境・福祉先進国の葛藤―
第五章 国民投票のパラドクス―スイスは理想の国か―
第六章 イギリスのEU離脱―「置き去りにされた人々」の逆転劇―
第七章 グローバル化するポピュリズム
今回選んだ本は最近何かと話題の「ポピュリズム」に関連する本です。
元来ポピュリズムは政治的に未発達な地域でのみ見られる現象でありましたが、イタリア・ベルルスコーニの躍進を皮切りに欧州・欧米各国でみられるようになりました。
本書はラテンアメリカ型のポピュリズムと欧州型のポピュリズムが対比されており、とても分かりやすいです。
本書第七章にて、水島氏はポピュリズムを「ディナーパーティーの泥酔客」と表現していました。
この表現を見たとき「ポピュリズム」という現象とは何なのかがスッと飲み込めたような気がしました。
大学で政治学のレポート課題が出て困っている方・ポピュリズムに興味がある方ぜひ手に取って読んでみてください。
ぜひ読んでほしい本①「ヨーロッパのデモクラシー」ナカニシヤ出版
はい。今回は「ぜひ読んでほしい本」の第一回目です。
第一回目に選んだ本は
「ヨーロッパのデモクラシー」
網谷龍介, 伊藤武, 成廣孝編
ナカニシヤ出版 です。
正直この本をしっかり一冊読むだけで、ヨーロッパ政治の現状を知ることが出来ます。
内容説明
民主主義の赤字、新自由主義、移民とポピュリズム、政党不信と大連立…。民主主義をめぐるさまざまな困難に立ち向かうヨーロッパ政治のいま。欧州29ヵ国の最新の政治情勢を紹介する決定版。
目次
第1章 ヨーロッパ型デモクラシーの特徴
第2章 EU
第3章 ドイツ
第4章 フランス
第5章 イギリス
第6章 イタリア
第7章 オランダ・ベルギー
第8章 北欧諸国
第9章 南欧諸国
第10章 中欧諸国
第11章 ルーマニア・ブルガリア
「BOOKデータベース」 より
ヨーロッパ、EUといった大きな枠組みから英仏独といった主要な国、北欧、東欧まで細かく書かれています。
その国の歴史的な背景などバックグラウンド・各国の制度も解説してくれているので
私は楽しく読むことが出来ました。
私は本書のオランダ・ベルギーの章が個人的にとても面白かったと思ってます。
大学で政治学のレポートの課題が出て困っている人・政治学の卒論の題材とする国を探している人・ヨーロッパに興味がある人ぜひ手に取って読んでみてください。